わきの下の臭いが気になる方は、ワキガの可能性もあります。
腋窩(わきの下)から特有の悪臭を放つ状態をいいます。エクリン汗腺からの発汗により、腋窩の皮膚は湿った状態となり、細菌(特に黄色ブドウ球菌)が繁殖します。ここに、毛穴を通じて皮脂腺とアポクリン汗腺から分泌液が出てきます。すると、この分泌液中の脂質を細菌が分解し、臭いのもととなる低級脂肪酸(カプロン酸等)が作られます。これがエクリン汗腺からの汗の水分に溶かされ蒸発し、臭いが周囲に拡散していわゆる「ワキガ」の状態に至ります。
夏季に腋臭が強くなるのは、エクリン汗腺からの発汗が多いため、腋窩が湿潤化して細菌が増殖しやすくなり、臭いの成分が多量に産生されるためです。
臭いの程度が軽く多汗症が主な場合、ボトックス注射による治療が効果的です。しかし臭いが中程度以上の場合は、手術療法が最適と考えます。当院では以下の方法をお勧めいたします。
1. マイクロリゼクション法:腋窩に1cmの切開線を加え、特殊なワキガ治療用カニューラを挿入し、ワキガの原因となるアポクリン腺汗腺を取り除きます。両側で40分ほどの手術になります。臭いの程度が軽い方に適応になります。
2. 反転法:腋窩に2cmの切開を加え、腋毛部のエクリン汗腺、アポクリン汗腺をくまなく切除します。これにより臭いのみではなく、多汗症にも劇的な効果があり、女性の場合は永久脱毛効果が同時に得られます。両側で2時間の手術です。術後1週間、脇の下にガーゼを当てて圧迫する必要があります。